どうも!きんこま(@KINKOMAcom)です。
2000年にPS用ソフトとして発売されたFAINAL FANTASY IX。
2016年にスマホアプリに移植され、それ以降家庭用ゲーム機にも随時移植されている名作ゲームです。
FF9は開発当時、「原点回帰」をテーマに制作されていて、本編中には過去作品から引用された名前などが随所に散りばめられています。
この記事ではそんなFF9で引用されているネタを紹介して解説したいと思います。
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FF1からの引用
グルグ火山(ダンジョン)
FF1で同名のダンジョンが存在します。
FF1ではゲーム中盤に訪れるダンジョンで、まあまあの広さがあり、宝箱もかなりあります。
音楽もFF1バージョンをアレンジした曲で、FF9バージョンの方が、緩やかで落ち着いた雰囲気のある曲となりました。
マリリス、ティアマット、クラーケン、リッチ(ボスモンスター)
FF1でも「カオス」と総称され、それぞれボスモンスターとして登場します。
FF9でも同じく「カオス」と総称されていますね。
ちなみに4体の名前にはさらに元ネタがあり、マリリス、ティアマット、リッチはアメリカの大ヒットTRPGである「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のキャラクターから来ています。
クラーケンは北欧神話などに登場する海の魔物からきています。
ガーランド(テラ・ジェノムの管理者)
FF1では重要なボスモンスターとして登場します。
FF9でも物語の根幹に関わってくる重要なキャラクターですね。
ネズミのしっぽ(オークションに出品されるアイテム)
FF1では勇気と力の証として、試練の城で手に入るアイテムです。手にするものの力を試すため、姿を変え、尻尾の形をしているという設定で、本来どんな姿をしているのかは不明です。
バハムートに見せるとクラスチェンジしてくれます。
FF9でのアイテムの説明と備考は以下の通り。
説明
使い道がわからないレアアイテム。
オークションで入手したもの。
盗賊すじからのながれものらしいが…。
備考
「むかしこいつを手にした時によ、
おつまみかとおもって、
あやうく食っちまうところだったぜ!!
ガハハハハハ!」
=盗賊のお頭・バクー=
バクーが昔所有していたという設定は面白いですね。
FF2からの引用
パンデモニウム(ダンジョン)
FF2ではダストダンジョンとして登場します。
FF9ではガーランドの居城として登場しますね。
FF9では、音楽もFF2の「パンデモニウム城」を、パイプオルガンを使った壮大な曲にアレンジし「時を刻む城パンデモニウム」として登場します。
ピナックルロックスでのラムウの物語
FF9のピナックルロックスで物語の断片を探しだし、一つの物語にするイベントがあります。
「発端→協力→沈黙→英雄or人間」この順番でなら並び替えればイベントは完了です。英雄か発端はどちらを選んでもストーリーに影響はありません。
物語の断片は以下の通り
発端
昔、三十三の小国が帝国と争った頃。
町で娘とふたり暮らしをしていたヨーゼフという男に、反乱軍の小隊が助けを求めた。
小隊に恩のあったヨーゼフは快く引き受け一同は雪原の洞窟を目指した。
協力
帝国の城に潜入するため"女神のベル"を探していた小隊は、ヨーゼフの助けのおかけで、雪原の洞窟の奥でアダマンタイマイを倒し、ベルの入手に成功する。
沈黙
その帰り、一同は裏切り者ボーゲンの罠にはまるが、ヨーゼフの犠牲により脱する。
だが、町に戻った小隊は、父の帰りを信じて待つヨーゼフの娘ネリーに、何も語らず黙って去ったという。
英雄
後世の歴史家は分析する。
落石が裏切り者の罠だとしても、娘が親を失ったことに変わりはない。
故に言葉ではなく死にむくいる行動を語ろうとした、後の英雄をうかがわせる話、と。
人間
後世の歴史家は分析する。
落石を、裏切り者の罠とした彼らの報告は、あやまちを隠す偽り。
娘に黙って去った行動が、彼らの後ろめたい立場を示す。
英雄とまた、人であったことを表す話、と。
この物語、実はFF2のストーリーそのままです。
仲間のヨーゼフがパーティーを助けるために犠牲になるイベントが書かれています。
ヒルダ
FF2ではフィン王国の王女として登場します。FF9ではリンドブルの王シドの后「ヒルダガルデ・ファブール」として登場します。
FF2のヒルダも飛空挺ごと敵にさらわれてしまいます。
FF9のヒルダは、シドの浮気のせいで「飛空挺ヒルダガルデ1号」に乗ってとびだし、クジャにとらわれてしまいます。
そのあたりのストーリーもFF2から引用されていますね。
ギザマルークのベル
FF2にも「女神のベル」というアイテムがあり、城に入るために鳴らす必要があります。
FF3からの引用
クリスタルワールドの曲
クリスタルワールドの曲はFF3で登場する「クリスタルルーム」のアレンジ曲です。
プレリュードにどことなく雰囲気が似てる曲ですが、不思議な雰囲気な曲ですよね。
FF9はキャッチコピーを「クリスタル、再び」として、原点回帰を謳っておきながら、実際にクリスタルが登場したのは終盤のクリスタルワールド。
ストーリー的には重要な存在ですが、キャッチコピーの割には雑な扱いでした。
飛空挺インビンシブル
FF3では巨大戦艦として同名で登場します。
FF9に登場するインビンシブルはFF4に登場するエンタープライズをモデルにしたと思われます。
どちらも天野喜孝氏がデザインを手がけています。
ウネの夢幻鏡とドーガの魔導器
FF3において、ウネとドーガは大魔導士ノアの高弟で、ウネには夢の世界、ドーガには自身の魔力、そしてもう一人ザンデに人としての寿命を与えました。
FF9の「ウネの夢幻鏡」には以下の記述があります。
『体は死んでしまっても、
魂はほろびやしないよ…』
=鏡に記された古代文字=
このセリフはFF3の主人公、光の戦士たちが、ドーガを倒した時、ウネが言ったセリフとほとんど同じです。
ゴチャゴチャいってるんじゃないよ。
だいじょうぶ からだは しんでしまっても
たましいは ほろびはしない・・・・
さあ いくよ!
ウネの夢幻鏡とドーガの魔導器をそれぞれ所有した状態で黒魔道士の村へ行き、宿屋にいる123号に話しかけると、BGMがFF3で流れていた「ドーガとウネの館」のアレンジに変化するサブイベントがあります。
FF9では「ドーガとウネ」という曲名でこの時以外にこの曲が流れることはありません。
FF4からの引用
ネミングウェイ
FF4ではキャラクターの名前を変更できるキャラクターとして登場します。
FF9ではカードゲームに登場しますが、絵柄はFF4のドット絵なので懐かしい気持ちになりますね。
このカードを持った状態でタゲレオで名前が変更可能となり、FF4の設定を活かしています。
ポロム
FF4に登場する双子の魔導師「パロムとポロム」の弟です。
FF9ではリンドブルム商業区にあるお店「ポロムのフィギュアショップ」として登場します。
また「ゾーンとソーン」が使用する技「プチメテオ」は「パロムとポロム」も使用するので、元ネタとなっています。
FF5からの引用
ゴゴ
FF5ではモノマネが得意な「ものまねし」として登場し、隠しボスモンスターです。
FF9では「神の指」をもつ造形師として登場し、だいじなものの「ミニブラネ」「魔法の指先」の説明に出てきます。
ミニブラネ
「こ、これは幻の『三部作』!!
『神の指』を持つと言われる
造形師ゴゴの作じゃないか!
しかもよりによって、あのブ・・・」
=内気のラウダ=
魔法の指先
「そやけど、ゴゴさんゆう人、
誰も知らんゆう、はなしみたいやねぇ。
名前だけのこして消えてしもたんか、
もしかしたらさいしょから……」
=女盗賊・ルビィ= =女盗賊・ルビィ=
ギルガメッシュ
FF5では主人公バッツのライバル的存在のキャラクターとして登場します。
ギルガメッシュのテーマとも言える「ビッグブリッジの死闘」は名曲で、知っている人も多いと思います。
FF9では度々登場する「4本腕の男」の本名がギルガメッシュです。
トレジャーハンターランクをSまで上げて、ダゲレオにいる4本腕の男に話しかけるとイベントが発生し本名を教えてくれます。
モグネット本部の曲
FF9で流れるモグネット本部の曲はFF5のモーグリのテーマのアレンジ曲になっています。
原曲よりも少しテンポは遅いですが、独特な雰囲気は受け継いでいて、中毒性があります。
サントラはAmazonでも購入可能です。
FF7からの引用
ジタンのセリフ「昔こんなデカイのを持ったツンツン頭のヤツがいたっけ」
リンドブルムの武器屋で奥にある大剣を調べたときのセリフです。
FF7の主人公「クラウド」のことをさしています。
ATE「森の演奏会」で演奏される曲「ルーファウス歓迎式典」
FF7では神羅カンパニーの新しい社長である「ルーファウス」の歓迎式典で流れる曲で、FF9では、劇場艇プリマビスタが墜落した際にタンタラスの楽団員が活気づけるために演奏する曲として登場します。
FFタクティクスからの引用
ウイユヴェール
FFTでは書物として登場し、サウンドノベルを体験できます。
名前だけ引用され、特に内容のつながりはありません。
チョコボの不思議なダンジョンからの引用
アトラ
チョコボの不思議なダンジョンでは、主人公チョコボの相棒のモーグリの名前として登場します。
FF9ではブルメシアにいるモーグリの名前として登場します。
パラサイト・イヴからの引用
トーレス、ウェイン
パラサイト・イヴに登場するキャラクターです。
FF9ではリンドブルムの合成屋「トーレスとその息子ウェインの合成屋」として登場します。
FF9は美術力の高いスタッフを集めるため、ハワイのホノルルスタジオを拠点に制作されました。
その際参加したスタッフがロサンゼルススタジオでパラサイト・イヴを手がけたスタッフであったため、名前が登場したものと思われます。
バイオハザードからの引用
ジタンのセリフ「メダルをはめるところは……ないな」
リンドブルム城の廊下にある噴水を調べたときのジタンのセリフです。
壺を持っている女神像がある点からも、バイオハザードのパロディであることがわかります。
バイオハザードはカプコンのゲームですが、FF9を制作していた頃のスクエアには、バイオハザードの開発に携わっていたスタッフが何人か移籍しています。
元バイオのスタッフがFF9の開発に関わっていたかどうかは定かではありませんが、パロディとして登場しているということは、関わっていた可能性はありますね。
まとめ
FF9は原点回帰を歌っているだけあって、過去シリーズから多くの引用があります。
PS4やPC、スマホでもHDリマスター版が発売されているので、次にプレイするときは小ネタを探しながらプレイするのも楽しいと思います。
今プレイしても十分楽しめるので、これを機に再プレイしてみてはいかがでしょうか?
未プレイの人にももちろんおすすめです!